ロマンシング サ・ガ

スーファミ時代の「スクウェア」のゲームは名作揃いで、シリーズ化した作品も多いのですが、中でも人気だったのが「F F」・「聖剣伝説」・・・そして、「ロマンシングサガ」でしょう。
サガシリーズの4作目で、ロマサガシリーズの1作目です。

 

 

当時、ゲームボーイ初期のRPGとして発売された「サガ」は、独特な成長システムや意外性のあるストーリーでヒットしました。
その関連シリーズとしてスーパーファミコンでリリースされた「ロマンシングサガ」も、発売前から注目されていたのを憶えています。
ゲームデザインやシステムは、ゲームボーイのサガとはガラッと変わっていて、キャラクターの雰囲気や設定などは中世のファンタジー感が漂う世界観でした。
好きなキャラクターを主人公(操作キャラ)にできたため、各登場キャラには一人ずつシナリオと設定が用意されていたのですが、主人公に選ばなかったキャラ達も、タイミングによっては仲間にすることができます。

 

特徴的なのは、どこに行くのもプレイヤー次第で自由なことです。私の場合は、当時は攻略本とか持ってなかったので、色々とすっ飛ばして訳も分からないまま最終ボスのサルーインまで行きました。
選択キャラは「アルベルト」でしたが、レフトハンドソードもアイスソードも持ってなかったのに、なんだかんだでラスボスを倒して、エンディングも見たのですが・・全く話が入ってこなくて覚えてないです。
そういうことができてしまうゲームなんです。
物語の局面で出てくる選択肢も自由に選べるフリーシナリオなので、殺してアイスソードを奪うも誰かを助けるなども自由に選べます。
ただ、修正はきかないので話も最後まで進んでいくのですが、進め方によってはストーリーの伏線も回収しないで話の繋がりも分からないままクリアできてしまうゲームでした。なので、展開によっては味気ないものになってしまいクソゲーという印象さえ与えかねなかったゲームでした。

 

 

「経験値」という概念が無く、敵との戦闘を繰り返すことで戦闘終了後に各種のステータスがアップしていく「ファイナルファンタジーU」と同じような」システムでした。いわゆるシンボルエンカウントを採用していますけど、敵の数はマップの大きさに関わらず一定なため、狭いマップだとしばしば満員電車状態になり、時には詰むことさえあります。
サガシリーズではお馴染みとなっている、バグが非常に多いことで有名。一番有名なのは「レイディバグ」ですが、それ以外にも致命的なバグが多く、積みゲーになってしまう例が後を絶たないほどでした。

 

 

何故かザコ敵がボスよりも強かったり、ザコ敵が全体攻撃をしかけると、その全体攻撃で全滅したりするバランスも大味でした。
世界観や設定は細部まで作られているのですが、一見何かありそうに見えるけど実際には何も起こらないという演出も多々ありました。
色々と問題もありましたが、序盤と終盤のイベント以外は全然手を付けなくても戦闘を重ねればクリアできてしまう自由すぎるフリーシナリオは、スカイリムよりも先駆けてRPGとして受け入れられました。

 

 

2001年には、問題のあった様々な修正を施された(別のバグが増えた)ものがワンダースワンカラー版として、2005年にはリメイク版の『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』がPS2で発売されています。
ちなみに、「ロマンシングサガ3」はかなり良作です。