スマホ版、牧場物語?!

半熟英雄

スクウェア(現スクウェア・エニックス)が製作したリアルタイムストラテジー
家庭用ゲーム機としては初となるリアルタイムシミュレーションRPGで、主人公はアルマムーン王国の主となって、敵軍の城へと部隊を進軍させて将軍や兵士を操って戦わせるというシステム。

リアルタイムストラテジーとはコンピューターゲームのジャンルの一つであり、リアルタイムに進行するゲーム内の時間に対応しつつ、プランを立てながら敵と戦ってゆくシステム。
ジャンルとしては、ターン制を撤廃したようなシミュレーションRPG。

常に時間が進むので難しい反面、緊張感が味わえるのでファンも多いジャンル。
ゲーム中の表現が非常に独特で、物語は全編を通して舞台劇の形で進行します。内容としてはキワドいギャグやパロディが随所に散りばめられたコメディ物で、ゲームやマンガなどの有名どころから取ってきていたり、ただのダジャレだったり。
第1作の頃からコメディタッチが見られたものの、本格的にストーリーやモンスターにギャグが入ったのは第2作『ああ、世界よ半熟なれ…!!』であり、SFCの名作の一つとして数えられています。
第1作では収入と支出のバランスがシビアな上、他シリーズと比べても戦闘の難易度も高くてコミカルな外見によらず戦略性が要求されていた印象です。
また、特定のラストボスが存在しないので複数の敵勢力が登場し、大陸の統一がクリア条件という、シミュレーションゲーム色の強い内容でした。
攻略するマップは選択制で、ストーリーはどれも同じ

 

 


ゲームシステム
基本敵に戦闘はボタン連打で。
たくさん連打することにより戦いを有利に進めることができる、単純明快であるのですが・・・中にはいくら連打しても勝てないほどの強さの敵も。
一つの章の中に、物語を進行させる舞台劇のパートと敵と戦う戦闘のパートがあって、敵城に自将軍を送り込んでその城にいる敵将軍を全て倒すと城を制圧することができ、全ての城を制圧するとそのステージを支配するボスが登場し、そのボスを倒すとクリアとなり次の章に進むことができます。
すべての章をクリアするとエンディング。

 

月イチコマンド
ゲームはリアルタイムで進んでおり、何もしていなくても勝手に作中の時間が進んでいきます。そこで1ヶ月が経つと「月イチコマンド」が発生。
月イチコマンドでは、将軍の募集や兵士の補充・たまごの回復・築城(所有している城の機能拡張)などが出来る。

 

たまご
将軍はそれぞれ“たまご”と呼ばれるアイテムを持っていて(持っていない者も)。戦闘中にたまごを使用するとエッグモンスター(以下エグモン)と呼ばれる強力な助っ人を召喚することができます。

このゲームのたまご召喚システムがファイナルファンタジーシリーズに採用されて召喚士が生まれたということです。

ただ、たまごには回数制限があって、使用するたびに登場するモンスターは弱くなっていくことに。
エグモンが敗れるか、使用回数を超えるとたまごは壊れてしまう。
回復条件としては、特定の城を落とす必要がありました。

1作目には、たまごに種類は設けられていません。

 

切り札
それぞれの将軍には、たまごのほかに切り札と呼ばれるアイテムを持たせることができ、その効果は切り札によって異なるが、相手にダメージを与えるものが多い。

 


攻略した城の収入により、さらに領土を拡大していくというシステムではありますが、内政に気を使う必要はほぼ無くて戦闘に特化したゲームといえるでしょう。
視覚的にわかりやすく、感覚的に遊べるゲームです。
当時としては、たまご召喚システムと全編を通じての怒涛のように炸裂するしょーもないB級ギャグと、マヌケなフンイキにが魅力でした。
2008年にはスクエニモバイルから携帯アプリ『元祖 半熟英雄』としてリメイク。
グラフィックがSFC版のようになり、ゲームバランスが改良されています。

 

ファイナルファンタジー

オリジナルのFC版は1987年12月18日発売。

ドラクエ3が発売される少し前に発売。

タイトルの由来は、経営不振だったスクウェアが「これが最後の夢」と売り出したゲームとされています。
売れてしまって最後ではなくなったのは、あまりにも有名な話。
プレイヤーはクリスタルに導かれし光の4戦士となり、世界に平和を取り戻すべく旅に出ます。

 

 

初代FFは、「ゲームは子供のもの」と思われがちな状況の中で、イラストレーターの天野喜孝さんを起用し、クールでスタイリッシュな作風に仕上げたのです。
ゲームの序盤を終えてからオープニングが立ち上がるなど演出面でサプライズがあって、凄腕プログラマーの手でありえないハイスピードで動く「飛空艇」を登場させて、ゲームファンの度胆を抜きました。
戦闘時に代表される映像面の演出やジョブシステム・クリスタルなど、当初からシリーズを象徴する要素は出揃っていて、それが当時としては斬新だったのです!

 

 

戦闘はドラゴンクエストシリーズと同じターン制なのですが、攻撃回数と魔法の使用回数の概念が導入されたことが最大の違いでしょう。

魔法はMPを消費して行うのではなく、魔法にレベルが割り振られており、レベル毎に使用できる回数が定められています。
どのレベルの魔法も最大9回までと少ないため、慎重に使わなければなりません!
魔法屋で購入することで習得でき、1レベルにつき白黒各4種類の魔法があるのに対し、覚えられるのは3個まで。
FC版では一度覚えると忘れることはできないので、事前に調べておくことが望ましいです。

当時としては、4人パーティによるキャラクターメイキングやクラスチェンジ導入も画期的であったのです。
また、第一作目で、「FINAL FANTASY(メインテーマ)」、「プレリュード」、「ファンファーレ」、「戦闘」といった名曲が生み出されました。

 

 

ファミコン版は、魔法使用回数の少なさや、シーフの売りが「敵から逃げやすいこと」であることからも分かるとおり、ある程度まで積極的に敵から逃げ回ることが推奨されるバランスとなっています。
ハッキリ言って、難度は高いです。

特にダンジョン探索時は、目的を果たすまでに非常に多くのモンスターと遭遇することになり、ジョブの選択やレベルにもよるのですが、全てと戦っていたらMPやアイテムはまず持たないでしょう。

本作は「雑魚敵の数が多く、特技や状態異常を駆使してきて非常に強い」と通常戦闘では苦労する一方、「ボスのHPは低くその時点での最強武器でヘイストを掛けて突撃すれば数ターンで終わる」というゲームバランスです。

 

 

ただの亜流作品に留まらない独自のカラーを第1作目にして確立して、後のシリーズの礎を作り上げた名作です。
1作目は、ファイナルファンタジーシリーズの中で、最も移植・リメイクが多いです。

 

飛龍の拳 奥義の書

1987年に、カルチャーブレーンより発売。
格闘アクションゲームですが、元々は「北派少林・飛龍の拳」というタイトルのアーケードゲームアーケードゲームで楽しまれていました。

アーケード版の格闘部分にアクションパートを付け加えたのが、よく知られているファミコン版「飛龍の拳」になります。
ちなみに龍戦士たちや龍の牙が使う技「飛龍の拳」は宙を舞った後に相手の懐に飛び込んで蹴りを浴びせる、このゲームを象徴する必殺技のこと。

 

あらすじ

「飛龍の拳 奥義の書」は、主人公の龍飛の育ての親である寿安老師が、謎の組織・龍の牙に襲われてしまい、飛龍の拳の全容を記した秘伝書6巻のうち、5巻を奪われてしまうことから始まります。
寿安老師は、奥義の書の中の一つである『心眼の書』をなんとか取り戻しましたが、その『心眼の書」を龍飛に渡し、「少林寺に向かい、元涯(げんがい)に渡せ」と言い、龍飛に使命を託します。
謎の組織『龍の牙』に暗殺された寿安老師。
龍飛は、寿安老師に言われた通りに『心眼の書』を元涯に渡し、少林寺で修行に励みます。
そして、心眼の書の極意を習得し、奪われた奥義の書を龍の牙から取り返すために、異種格闘技戦に挑むのでした。
異種格闘技戦で、龍の牙が世界征服を企んでいることを知る龍飛。
それを阻止しようと、異種格闘技戦内で、龍の牙の連中を倒していくのです!
要は、主人公の龍飛が龍の牙に奪われた奥義の書を取り返すために少林寺で心眼の書の極意を習得し、龍の牙を倒すというお話です。

 

ゲーム内容

ゲームの内容は、「道中」と「試合」に分かれるのですけど、難易度も選ぶことができます。
難易度は子供用とプロ用の2つがあります。
「道中」の内容は、横スクロール型のアクションゲームで、龍飛を操作しながら右側から迫ってくる敵をパンチやキックといった技で倒していきます。
ある程度敵を倒したら、牙龍戦士六人衆というボスのような敵が出てきて、そのボスを倒すと鍵がでてきます。
最終的にドアへ到達し、鍵でそのドアを開けて封印の曼陀羅のパーツである龍神の玉を手に入れることができます。

封印の曼陀羅は、ゲームをクリアするために必要なもので、ステージによっては出現条件があって、ヒントに従って条件を満たさないとクリアすることができません!

道中をクリアすると、異種格闘技戦という「試合」になります。
「試合」には少林寺編と世界大会編があります。
試合では、敵と1対1の組手で闘うことに。
操作レバー入力方向とボタンの組み合わせから繰り出される豊富な攻撃方法は、コナミ(現・コナミホールディングス)の『イー・アル・カンフー』の操作システムに類似するのですが、1985年当時の三人称視点格闘アクションゲームで防御と必殺技、さらには投げ技を初めて搭載した画期的な作品だったのです。
対戦相手も、プロレスラー・ボクサー・空手家などが居並ぶ異種格闘技戦という斬新な設定が好評で、カプコンの『ストリートファイター』よりも先に異種格闘ゲームとしてあるべき基礎をほぼ完成させていて、格闘ゲームの歴史において極めて重要な意味を持つ作品と言えるでしょう。
当時は横スクロール型のステージだけでなく、「心眼」を駆使した1対1の組手という斬新な格闘ステージが大人気となったゲームでした。
格闘部分は自分と相手の隙をマークで示す「心眼」というシステムを搭載しており、このマークを狙って攻撃や防御を行うという独特なシステムで、慣れればアクションが苦手な人でも渡り合えたのです。

 

シリーズ化してストーリー性もでてきたが・・・

ファミコンIIIまでは続編という形でリリースされ、ユーザーからもおおむね好評で以降のSFCやGBなどでシリーズを連発していく・・・のですけど、プラットフォームがスーパーファミコンに移ってからは何故かゲームバランス等の出来の悪さが目立つようになり、徐々に評判を落としていっていったという悲劇のゲームです。

PSやDCなどで出す予定だった数多くのシリーズがの開発中止となり、2000年にGBの「飛龍の拳列伝」を最後に飛龍の拳シリーズは今のところ新作が出る気配はまったくありません。

完結はしてないですけど、それらしい終わり方はしているのですが・・・。
新作が出れば、それなりに評価される作品なだけに残念です。
ファミコンのシリーズは今遊んでも普通に楽しめるので、お勧めできるアクションゲームです☆彡

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者

任天堂がディスクシステムなどで発売した推理アドベンチャーゲームのシリーズ作品。
坂本賀勇氏脚本の『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』『ファミコン探偵倶楽部PartU うしろに立つ少女』、中田雅康脚本の『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』から成る三部作の一つ。
少年探偵となって殺人事件の真相を突き止めるのが目的になります。
いずれの作品も強い繋がりを持っていて、且つ推理アドベンチャーゲームでありながら「若い探偵助手が奇怪な伝承になぞらえた殺人事件の解決に臨む」という奇抜な設定に基いて展開されています。

各作中には衝撃的な一幕を見せる場面が多々登場するため、遊んだプレイヤーによっては「トラウマ」として残っていることも。

「前編」と「後編」の二部構成となっていて、「後編」は「前編」のディスクカードとクリアデータがないと遊べない仕様になっていました。
アドベンチャーゲームがシナリオの途中で「後編につづく」となる、当時としては珍しいタイトルでした。

 

 

今作の物語は主人公が記憶喪失になる場面からスタートして、主人公の記憶を戻す過程で『物語の全貌』が明らかに。
シナリオ自体のクオリティも高くて、連続殺人事件の裏にある集落の伝承や村の有力者家系の人間模様など、多くの要素が絡みあった一つの巨大な事件が描かれています。
集落の伝承によって否が応にも不気味な雰囲気が漂っていて、いくつかホラー的な演出もあり、ちょっとした恐怖を感じるでしょう。
当時遊んだプレイヤーには、語り草になっている場面も。
グラフィックもファミコンの限界レベルに挑戦していて、演出やバリエーションも豊富。
BGMも雰囲気に合っていて、殺人現場で流れる緊張感溢れるものや、探偵事務所で推理する際の緩やかな物などは特に素晴らしいと感じるでしょう。
状況に応じて選択できるコマンドの数も変わる(=使わないコマンドは表示されない)ため、総当たりもしやすく難易度は低めです。

 

 

個人的な見解ですが、 ファミコン版『ポートピア連続殺人事件』を手本にした、推理要素もからめつつ、推理もののドラマの雰囲気を楽しめるシナリオになっているのが特徴。
ストーリーはコマンドを選択することで進行していきます。

ゲームオーバーなどの概念もないため、最終的には総当たりでの攻略が可能です。

「移動する」を選択すると現在地とは異なる場所へ進んでいき、「呼ぶ」を選択すると話をしたい人物の一覧が表示。

 

 

シリアスもギャグもあり、かつ絶対死なないであろう安心感があるうえ、物語は今の時代でも十分に通用する内容です。
ニンテンドーSwitch」にてリメイクされましたけど、想像を掻き立てられファミコン版も想像を掻き立てられる良作なのは間違いありません!
任天堂はいくつかのアドベンチャーゲームをリリースしているのですが、その全てがハズレなしの名作揃いです。

ラストエトワール