
1994年に当時のスクウェアから発売されたRPG。
小学館の漫画家とのコラボレーションを行ない、7人の漫画家が1シナリオずつキャラクターデザインとして参加していた意欲作。
収録しているシナリオはオムニバス形式になっていて、異なる時代と場所で展開される7つの世界観がすべて異なっているのが特徴。
7本の物語はどれから初めても問題ないほか、7つすべてをクリアするとメインとなる新たなエピソード“中世編”が出現する仕組みとなっています。
これもクリアすると、最終編である9つ目のシナリオが出現して各主人公達が集結するのでした。
基本的には、どのシナリオも物語7:バトル3という割合になっていて、ストーリー展開が中心となって話が進んでいきます。
例外は、ほぼ戦闘シーンのみで進行する現代編と、逆にほぼ会話のみ・映画のような感じで謎が深まり解き明かされていくSF編。
難易度は低めなのですが、やりこみ要素が多くてコンプリートするとなるとかなりの難易度に。
戦闘はSLGのように移動して攻撃する「チェッカーバトル」と呼ばれる特殊なタイプ。
また、「MPのような戦闘におけるリソース消費のパラメータ」「戦闘後のHP消耗状態」「お金」という概念がいずれも無い為、一般的なRPGにおける店や宿屋が存在しません。
また、一部のシナリオでは「経験値すら入らない」「戦闘そのものがメインではない」「セリフ自体無いに等しい」・・・といった斬新なものがあり、かなり個性的なRPG作品でもあります。
重厚なシナリオがとにかく秀逸!
スクウェア三大悪女の一人アリシアは、あまりにも有名。
根強いファンを獲得しておりこれまで移植を熱望されるほど人気のある作品だったのですが、版権・権利の関係で極めて困難だと思われていたのでした。
同時期にスクウェアの大作RPGが発売されていた事などから当時はそれ程著名な作品ではなかったのですが、未だ高い評価を受け続けている隠れた名作。
スーパーファミコン版の発売から約28年の時を経てHD-2Dリメイク版が2022年7月22日にスクウェア・エニックスより発売されました。
ジャレコのスーパーファミコン用ベルトスクロールアクションゲーム『ラッシング・ビート』は、カプコンの名作『ファイナルファイト』によく似たゲームです。
操作キャラも、「コー〇ィー」や「〇ガー」タイプで容姿も非常に似ているので、一瞬パクリ?と感じるかもしれません。
まぁ、この時代はベルトスクロールアクションゲームが全盛で乱立してましたから仕方がありません。
独自システムとして、『ダッシュ』や『スライディング攻撃』などの特殊技や一定のダメージを受けると怒りモードとなり少しの間無敵で攻撃力がアップするという要素があります。
投げ技が有効で、囲まれる前にまとめて倒すというスタイルが基本になるでしょうか。
それでも敵の攻撃から受けるダメージが全体的に大きく、難易度は意外と高いと思います。
しかしながら、スーパーファミコンの最初の『ファイナルファイト』になかった二人同時プレイができたのは有難くて、当時はけっこう遊んだ記憶があります。
スーパーファミコンはベルトスクロールアクションが多いのですけど、比較的知られているシリーズだと思います。
ストーリーはシリアスなのですが、敵キャラが独特で変なノリの印象はありました。
特にラスボスは、正体もさることながら口から何か吐き出してきたり攻撃も常軌を逸しているので、怪しさ満載でした。
最期は、こんな展開アリ?!といった感じです。
スーパーファミコンオリジナル作品ですが、ジャレコも力を入れていたタイトルで後に続編も出てシリーズ化されています。
二作目の「乱」と三作目の「修羅」は完成度も高く、人気もあった作品だったのですけど・・・この一作目は何というか地味というか大味な印象を受けました。
グラフィックなどは悪くないのですが・・。
「少年サンデー」で掲載された高橋留美子先生原作のコメディ格闘漫画のゲーム異色作。
1992年3月27日にスーパーファミコン初期に作られた、2D対戦格闘ゲームです。
アイレム(現・アピエス)から発売。
原作独特の世界が、そのままに再現されています。
ストーリーモード
ある日町内で勝ち抜き格闘戦に勝利すれば中国ご招待と書かれた記事を見つけ早速乱馬は御町内の人々と戦い中国行きを目指すことに。
ストーリーモードでは乱馬を操り登場する敵を倒していく事になります。
乱馬以外のキャラクターは通常は選択できないのですが、選択画面で裏技を入力することで乱馬以外も選択可能に。
男乱馬以外のキャラでストーリーモードをクリアするとエンディングで登場するのは女らんまになります。
ガードがLRキー、ジャンプがXキーになっています。
これは当時アーケードで稼動していた格闘ゲームの基本操作、レバー後ろガード、レバー上ジャンプに慣れているプレイヤーを戸惑わせました。
反面ボタン同時押しやレバー入れボタンで必殺技が出るなど、格闘ゲーム初心者には扱いやすい仕様になっています。
パンダ姿じゃない玄馬・コロン・校長は以降の作品には出てないので、唯一使用できるこの作品は、ある意味貴重かもしれません。
必殺技が他のゲームに比べて出しやすいのが特徴で、派手なゲームが楽しめるほか、難しい操作が苦手な人にもオススメできます☆彡
□タイトル画面で「対戦プレイ」にカーソルを合わせて、LRを押しながらスタート押すと、キャラのパラメータなど各種設定の変更や、八宝斎とコロンを選択することが出来る。
□タイトル画面で「1人プレイ」にカーソルを合わせ、1コン、2コンのスタートを同時に押す。音がしたら成功で、エンディングに。
1人プレイで対戦するキャラの顔が表示されている時、LRを押しながら左右を押すと、使用できるキャラクタを選択できる。
2コンで同様の操作をすると、COM側のキャラを変更できる。
ただし、同キャラ対戦したい時は、LRを押しながらAかスタートを押さないとゲームが開始しない。
□オプションモードで、カーソルをクレジットに合わせてからセレクトを10回押すと、クレジット数が50になる。
□オプション画面でLRを押しながらセレクトを押すと、「YOKOE」「RED」の難易度が追加される
【中古】[SFC] らんま1/2 町内激闘編(19920327)
1992年12月、メサイヤより発売。
1992年中に発売された、町内激闘篇の続編です。
前作のキャラクターに加え、あかねやムースといった新キャラが追加されています。
前作が3月27日、本作が12月25日ですから約9ヶ月という短いスパンで発売されました。
あまり間が空いていないはずなのですが、グラフィック・システム・操作性など・・・ありとあらゆる面で大幅パワーアップされていてゲームバランスが秀逸で、対戦ゲームとしても及第点。
正当進化・遊びにくい部分を全て廃して、「らんま格ゲーの決定版」と言ってもいいくらい、素晴らしいゲームに仕上がっていました。
格闘ゲーム初心者にも易しいつくりだったのです☆彡
グラフィックもアニメ版に近く迫力があり(SFCらんまでは自信をもってトップクラスと言えます)、声優さんのボイスも入っていて雰囲気も良いです♪
らんまファンならば納得の出来映えになっていました。
操作系統は前作に引き続き2ボタン制。
パンチ&キックではなく、弱攻撃、大攻撃という仕様になっています。
L・Rボタンがガードになっているのも前作と同じなのですが、今回はレバー後ろでもきちんとガードしてくれます。
「誰を選ぶか」によって求められる動きが全然異なり、キャラごとの戦略もあれば、それによってちゃんと駆け引きや相性が発生していました。
使用できるキャラクターも多く、性能差も一部個性が強すぎるほど出ていますが、よく言えば原作どおりで味があります。
キャラに個性があり、らんまファンなら良いソフトだと思います。
キャラクターゲームですので、らんまが好きなお方にオススメします!
【中古】【箱説明書なし】[SFC] らんま1/2 爆烈乱闘篇(19921225)
1994年4月28日に発売されたらんま的スーパーファミコン用ソフトの第三弾。
前2作と違って、「るーみっくソフト」から発売されています。
この超技乱舞編では、前回になかった「最大奥義」が使えるようになっています。
特定のボタンを押すことにより気合を貯める行動(挑発?)を行い、体力バーが光ると、攻撃力アップ(通常攻撃をガードしてても削れる)、最大奥義が使用出来る気合状態というものになります。
そこで特定のコマンドを入れることで、最大奥義を出すことができます。
つまり、体力が満タンであっても、最大奥義が使えるようになっていました。
また、ガードがボタンからスト2などと同じように後ろに引くことでできるようになっていたりと操作性はあがっています。
コンボ格闘ゲームに進化し、キャンセルコンボ・得意技・超必殺技・挑発・ピヨリなどを実装でコンボ研究の要素が加わって大戦格闘として激的にやり込める内容に。
アニメが令和の時代に声優も同じでリメイクされましたが、ゲームの方も今プレイしても面白い名作です!
らんま好きで、格闘ゲームが好きなら是非遊んでほしいタイトルです☆彡
スーファミ時代の「スクウェア」のゲームは名作揃いで、シリーズ化した作品も多いのですが、中でも人気だったのが「F F」・「聖剣伝説」・・・そして、「ロマンシングサガ」でしょう。
サガシリーズの4作目で、ロマサガシリーズの1作目です。
当時、ゲームボーイ初期のRPGとして発売された「サガ」は、独特な成長システムや意外性のあるストーリーでヒットしました。
その関連シリーズとしてスーパーファミコンでリリースされた「ロマンシングサガ」も、発売前から注目されていたのを憶えています。
ゲームデザインやシステムは、ゲームボーイのサガとはガラッと変わっていて、キャラクターの雰囲気や設定などは中世のファンタジー感が漂う世界観でした。
好きなキャラクターを主人公(操作キャラ)にできたため、各登場キャラには一人ずつシナリオと設定が用意されていたのですが、主人公に選ばなかったキャラ達も、タイミングによっては仲間にすることができます。
特徴的なのは、どこに行くのもプレイヤー次第で自由なことです。私の場合は、当時は攻略本とか持ってなかったので、色々とすっ飛ばして訳も分からないまま最終ボスのサルーインまで行きました。
選択キャラは「アルベルト」でしたが、レフトハンドソードもアイスソードも持ってなかったのに、なんだかんだでラスボスを倒して、エンディングも見たのですが・・全く話が入ってこなくて覚えてないです。
そういうことができてしまうゲームなんです。
物語の局面で出てくる選択肢も自由に選べるフリーシナリオなので、殺してアイスソードを奪うも誰かを助けるなども自由に選べます。
ただ、修正はきかないので話も最後まで進んでいくのですが、進め方によってはストーリーの伏線も回収しないで話の繋がりも分からないままクリアできてしまうゲームでした。なので、展開によっては味気ないものになってしまいクソゲーという印象さえ与えかねなかったゲームでした。
「経験値」という概念が無く、敵との戦闘を繰り返すことで戦闘終了後に各種のステータスがアップしていく「ファイナルファンタジーU」と同じような」システムでした。いわゆるシンボルエンカウントを採用していますけど、敵の数はマップの大きさに関わらず一定なため、狭いマップだとしばしば満員電車状態になり、時には詰むことさえあります。
サガシリーズではお馴染みとなっている、バグが非常に多いことで有名。
一番有名なのは「レイディバグ」ですが、それ以外にも致命的なバグが多く、積みゲーになってしまう例が後を絶たないほどでした。
何故かザコ敵がボスよりも強かったり、ザコ敵が全体攻撃をしかけると、その全体攻撃で全滅したりするバランスも大味でした。
世界観や設定は細部まで作られているのですが、一見何かありそうに見えるけど実際には何も起こらないという演出も多々ありました。
色々と問題もありましたが、序盤と終盤のイベント以外は全然手を付けなくても戦闘を重ねればクリアできてしまう自由すぎるフリーシナリオは、スカイリムよりも先駆けてRPGとして受け入れられました。
2001年には、問題のあった様々な修正を施された(別のバグが増えた)ものがワンダースワンカラー版として、2005年にはリメイク版の『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』がPS2で発売されています。
1993年12月10日に、スクウェアから発売された数々の斬新なシステムを売りにするも、耐え難いほどのバグ振りで良くも悪くも話題となった『ロマンシング サ・ガ』に続くシリーズ第2弾です。
当時は、スーパーファミコン版 として発売されていて、2010年3月23日には 「Wiiのバーチャルコンソール版」 として配信されていました。
プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなります。
その戦いは世代を超えて続き紡がれるのでした。
特徴となるのは、決まった流れを追うのではなく、「フリーシナリオ」を採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられます。
フリーシナリオというシステムと時間軸の設定により、自分なりのストーリー展開を作り出せるのでした。
前作では最初に主人公キャラクターを選択することで大きくストーリー分岐を設定させていたのですが、ロマサガ2では皇位継承システムによって、主軸となるキャラクターが任意で(あるいは強制的に)交代していくシステム。
年月の経過による様々なイベント変化もあって、歴史群像のような物語性が斬新でした。
戦闘面では、戦闘用キャラクターや陣形の選択・技・術法の発展・、武具の開発などで、戦略面の自由度が高くプレイヤーの好みを反映することができるようになっています。
自由度の高さゆえ、状況を打開できない「ハマリ」が発生する場合があるのですが、全滅は即皇位継承となるため、最終皇帝の代および一部特殊な状況を除きゲームオーバーは存在しなのが面白いです。
行き先やイベントをいくつかの候補の中から選ぶ事ができ、場合によっては途中で投げ出す事も可能。
強力なボスにいきなり挑戦も可能なのですが、手も足も出ずに全滅といったことが起こりえます。
ただ、ドラクエやFFのような王道RPGのつもりでプレーしていたら、終盤になればなるほど進めるのがキツくなっていくでしょう。
非常に尖った戦闘バランスで、ただのザコにいきなり全滅させられる理不尽さを併せ持ちます。
不条理な強さを持つボス戦は戦慄を覚えるでしょう。
一世代ごとに武器開発や技を覚えていくなど、育成面をないがしろにするとあっさりと終盤に詰むこと必至。
攻略順を間違えるとその国が滅亡したり、仲間になるはずのキャラが普通に仲間にならなかったりするのはもちろん、雑魚戦を重ねてレベル上げなどしようものなら、戦闘回数に合わせて敵キャラも強くなるシステムなので敵キャラが強くなって進められなくなるのです!
「体術を育てる」とか「術を育てる」とか、育て方を意識しながら雑魚戦を重ねないと、敵キャラの強さに追いつけなくなるでしょう。
さらにパラメーターに表示されない隠し要素が多く、なおかつ初見殺しの要素が多くて初回でクリアするのはまず無理だろうっていうぐらいの高難易度なのは覚悟したほうがいいです。
そして、ラスボス直前でセーブしてしまうとラストダンジョンから出ることができず、アイテム集めなどが出来なくなり実質の「詰み」になってしまうトラップのような展開も。
ラスボスまで来たのに、成すすべなく、最初からやり直した人も多いはずです。
とりあえず、いくつかセーブファイルをのこしておくことが重要です!!
自由度が高いから選択肢は多いし、不確定要素も多いから同じ冒険はなく、一度クリアしただけでは飽きたらずに何度もプレイしたという人も多いゲームでしょう。
高い難易度や独特のシステムが魅力で、万人に勧められるゲームではないのですが、合った人には深く嵌まらせる魅力を持ったゲームです。
その後、2016年3月24日には、「PlayStation Vita」・「iOS」・「Android」 でリマスター版が配信され、2024年10月24日にはリメイク版の『ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン』が発売されました☆彡