隠れた名作!

ウマ娘

 

 

 

 

 

本作は、新人トレーナーとなったプレイヤーが、実在する競走馬の名前を冠した“ウマ娘”と呼ばれるキャラクター達を育成していって、絆を深め共に成長しながらレースの勝利などの目標達成を目指していくゲームです。
実在のモノを擬人化したゲーム
ウマ娘は全て女性であり、モチーフ馬が牡馬であろうがゲーム内のキャラクターは女性になっています。

彼女たちの生きる世界には、我々がよく知る「ウマ」という生き物が存在しません。

ゲーム内では実際の競馬さながらのレースや、本作のオリジナル要素であるウィニングランならぬ“ウイニングライブ”(レースの勝者がセンターを務めるライブステージ)などが楽しめるという独特のシステムが人気です。
デザインには、主にモチーフとなった馬およびその勝負服などが取り入れられています。
たとえば、髪の色は一部を除いて馬の毛色に準じ、馬の顔にある色違いの部分(「星」など様々な呼称がある)を模したメッシュが入っているウマ娘などが。
プロジェクト自体は2016年に発表され、テレビアニメが2018年4〜6月と今年の1〜3月に放送されました。
「ヤングジャンプ」でも漫画が連載されています
ゲームの出来の良さもあって、2カ月足らずで500万ダウンロードを記録。
ゲームのヒットを受けて、同作を配信するサイゲームスの親会社サイバーエージェントの時価総額は1兆円を突破し、スマホゲーム「ウマ娘」について「月収100億円」という額が報じられています。
マホゲームの出来の良さゆえに口コミ的にネットで拡散。
ネットメディアの記事や実況動画が後押しした……ということになりますけど、スマホゲームでここまでのヒットになるのは異例といえるでしょう。

2021年、アニメやゲーム、コミカライズなど様々な媒体で展開されているCygamesの一大クロスメディアプロジェクトに成長し、本作の関連商品で得た収益の一部はNPO法人の引退馬協会などをはじめとした団体に寄付されており、競技生活から去った引退馬などの生活支援に用いられたそうです。

 

 

「ウマ娘」の魅力

 

強い馬が勝つとは限らない

このゲームでは強い馬が必ず勝つとは限りません
実力があっても運悪く前がふさがって脚を余したり、枠順や馬場状態、展開次第では実力の劣る馬でも一発があります。
もちろん出遅れ、かかることもあります。特に最後の直線の攻防は見応えがあり、差し、追込みが炸裂して、ゴール前での逆転が目につきます。
オリジナルの馬を育てるのでなく、名馬の名前を冠した「ウマ娘」を育てるので、能力不足ということもありません。
競馬ゲームでは、スピードなどの能力値が隠されていますが、「ウマ娘」では表示されていますし、訓練を積んだ分だけ能力は確実に上がります。つまりGIで戦う強い馬を作ることが容易なのです。

 

夢の対決が実現!好きな馬のifが見れる!

名前の元となった有名競走馬達の特徴や逸話が絶妙に織り交ぜられたウマ娘達のキャラクター性や、あくまで“別世界”の物語だからこそ描ける、夢に見た勝利などの熱い“イフ”展開もみられる世界観など、その魅力は盛り沢山。
実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」を育てるということは、トウカイテイオーやミホノブルボンを三冠馬にしたり、サイレンススズカで天皇賞・秋を制することもできるのです。
ゲームでは、実在のライバル関係に沿ったストーリーが展開しますから、競馬ファンの心を刺激します。
結果本作は作品ファンのみならず、競馬好きの人々からも高い評価を得ることになりました。

 

ドラマチックなエピソード

ウマ娘にはモデルになった名馬のドラマチックなエピソードがふんだんに盛り込まれています。
オグリキャップの終盤の葛藤やダイワスカーレットは優等生という設定で、ウオッカは逆に自由奔放という感じでしょうか。
競馬好きなら、かなり感情移入できるでしょう。
ですが、血統的な部分は重視されていません。例えば親子三代の天皇賞制覇とか、親子二代の無敗の三冠馬……という遊び方はできないのです。

 

 

完成度の高い名作

世界観に合わせて、ある程度のアレンジはされているわけですが、レースシーンのスピード感、出来映えは秀逸です。
難しい操作を必要としないゲーム性やクオリティーの高い3Dグラフィックスなど、競馬の要素を抜きにしてもゲームの完成度が高いといえるでしょう。
主観的に言えば「ダービースタリオン」や「ウイニングポスト」などの人気ゲームにも負けていないと思います。
サイゲームスは、「美少女を育成するシミュレーションゲームとして遊べることも妥協せずに開発した」とも言い、美少女ゲーム・育成ゲームとしての面白さは、競馬を知らないファンをも魅了したのでした。

 


ラストエトワール