隠れた名作!

桃太郎電鉄

 

 

 

 

 

 

 

 

通称は『桃鉄』(ももてつ)。
もとは、ハドソンが発売したデジタルボードゲームシリーズで、不動産などの資産運用で競い合うアメリカ製のすごろく『モノポリー』を基に、ゲームクリエイターのさくまあきら氏が考案されました。
もともとは、お伽話をモチーフとしたハドソンの純和風RPG作品『桃太郎伝説』のキャラクター達が登場する派生作品となります。
ファミコン版の監督はさくまあきら氏、イラストは土居孝幸さん。音楽は関口和之(サザンオールスターズ)、宮路一昭や池毅さん達が担当。

 

 

遊び方


プレイヤーは鉄道会社の社長となり、サイコロを振って出た目の数だけ進み日本全国からランダムで選ばれる目的地を目指しつつ、全国各地の物件を購入し資産を増やしていきます。
1ヶ月が1ターンになり、4月から3月までの1年が12ターン(過去作品では2月までの11ターン)。年度末には所有する物件に応じて収益が手に入るようになっています。誰かが目的地に入るとゴールしたプレイヤーに賞金が入り、再度また目的地が選ばれる・・・を繰り返して、スタート時に設定した年数が終了した時点で資産(持ち金+所持物件の総額)が最も多かったプレイヤーが優勝となります。地方色溢れる物産や物件の数々(「東京ネズミーランド」など実在する施設のパロディもある)や、発売時点での時事ネタが随所に見られるのも特徴のひとつです。
「実力と運が7:3程度の割合で、ゲームバランスは麻雀に近い」・「ある日突然、落ちこぼれがヒーローになる」としているように、たとえ初心者であっても熟練者に勝利し得る可能性がふんだんに盛り込まれている痛快な逆転劇にこだわり続けて、作品を重ねる毎に細分化された各地の駅が一層の親近感を演出して、世代を問わず一喜一憂することができる定番のパーティゲームとして人気を博し続けています。

白熱しすぎると険悪なムードになるので、子供が友達・兄弟でプレイするとリアルファイトに発展する事も。

 

 

概要


第1作目から僅か半年後には、不備や不満点や操作性を中心に大幅に変えた第2弾『スーパー桃太郎電鉄』をPCエンジン(Huカード)で開発して、この時点でゲームシステムの基礎を確立しています。
以後、本家である桃伝シリーズの開発が長期に渡り休眠期間に入った事で正式な独立作品となりました。
その元祖となるファミコン版は今の本作のシステムやルールとはだいぶん異なり、プレイヤー全員が同じ駅を目指さないので目的地の駅がそれぞれ違ったり、一度破産すると逆転しにくいという、まったく別物の印象ですが、日本全国を鉄道で巡り各地の物件を経営するという本作のアイデアは、そのまま以降のシリーズに受け継がれています。
第1作から大幅に様変わりした第2作の『スーパー桃太郎電鉄』の一番の変化といえば、カードの誕生と合わせて、「貧乏神」(=ボンビー)の存在ですが、このボンビーこそが究極の厄介者でありながら、ゲームをより面白くさせて、シリーズをここまでの人気に引き上げた、大きなアクセントになったのは間違いありません!
2013年にハドソンがコナミに吸収され、桃太郎電鉄はコナミのタイトルとなり、震災の影響やトラブルも重なったことから一時は終わったタイトルだと思われていましたけど、2020年にNintendo Switch向けの新作『桃太郎電鉄 ?昭和 平成 令和も定番!』が発売されて、コナミから発売される初の桃鉄はコロナ渦の影響もあって大ヒットしました!

 


ラストエトワール