その他の携帯機

その他の携帯機

名作と思うゲームを機種やジャンルを問わず紹介していきます
スマホ版、牧場物語?!

ゲームギア

セガから発売された日本初のカラー携帯ゲーム機。
据置きの「メガドライブ」と変わらない1万9800円という価格で登場し、ゲームボーイと比べると割高感はあった気がします。
スペックは「セガマークIII」と同等で、当時の携帯ゲーム市場を独占していたゲームボーイよりも性能は上でした。別売のチューナーをつけると携帯テレビになるのも、当時としては珍しかったです。
単3型アルカリ乾電池6本でプレー時間が3〜4時間でしたので、ライバルのゲームボーイと比べると違いが明確です。しかし、コンセントから電源を取れるACアダプターをつなげたら電池の時間は関係ありません。そう考えると、カラーでの画面は魅力的で携帯ゲーム機市場で一定のシェアを奪いました。
しかしながら、当時カラー液晶は生産コストが高くてタイトルによっては残像で見にくい場合も。
ゲームボーイを開発した横井軍平は「ライバルがカラーで出てきたらウチの勝ち」と最初から情勢を読み切っていたという説もありますけど、全世界ベースでは任天堂以外のカセット取り換え型携帯ゲーム機の中では最も売れていたのでした。

 

 

2012年3月14日、ニンテンドー3DS専用バーチャルコンソールにて、ゲームギアソフトの配信を開始しています。各300円。
ゲーム画面の残像までも再現した、こだわりの移植に。

ワンダースワン

かつて、ゲームボーイと市場を争っていた携帯ゲーム機で、ゲームボーイの制作をした横井軍平さんが任天堂を退社した後に、企業して開発に大きく関わった携帯ゲーム機です。

任天堂のゲームクリエイターとしては宮本茂氏と双璧を成す存在で、「ゲームボーイ」「バーチャルボーイ」などを手掛けた人物として知られます。
横井軍平氏が任天堂を退職してから1年。
不幸にも交通事故という形でこの世を去られています。

発売はバンダイ。

 

 

最大の特徴が、単三電池一個で30時間も駆動できるパフォーマンスの良さでしょう。
さらに発売時の価格は4,800円と非常に安く、同時期に発売されたゲームボーイカラーの8,900円を大きく下回っていました。
また、ゲーム機に搭載されているボタンの配置上、横持ちはもちろん縦持ちもできる設計になっています。
「ファイナルファンタジー」がシリーズで初めて携帯ゲーム機へ移植されたことなども話題となり、初回出荷30万台が発売2日で売り切れるなどかなりの盛り上がりを見せた時期もあります。

縦持ちを前提にしたゲームも発売され、携帯ゲーム機ソフトの新たなアプローチを見せてくれました。

ワンダースワンが発売されてから2年近くが経った2000年末。
モノクロ液晶では派手さに欠けるため時代に発売されたのがワンダースワンカラーです!
その名の通りカラー液晶になり、4096色中241色を同時表示ができるようになりました。
それでいて価格は6,800円と安く、旧ワンダースワンとの互換にも対応しています♪

 

しかし、はゲームボーイの後継機となるゲームボーイアドバンスが発売されてから流れが変わってしまいます・・・。
ゲームボーイアドバンスはワンダースワンカラーを遥かに凌ぐ性能で、32768色を同時表示可能でした。
それでいて9,800円と安く、任天堂を始めとする大手ゲームメーカーから大量に対応ソフトが発売されます。
さすがにバンダイとスクウェアだけでは太刀打ち出来ず、窮地に追い込まれてしまいました。

しかも、ワンダースワンカラーには非常に暗くて見づらく残像という致命的な欠点があったのでした。
一方でゲームボーイシリーズは1998年に発売されたゲームボーイカラーの頃からTFTという液晶を採用し、残像問題を解決していたのです。

2002年7月にはTFT影響を採用した新モデルのスワンクリスタルを発売するも、時すでに遅し・・・。
ゲームボーイアドバンスが既に普及していたのに加え、7,800円に値上がりしたうえ単三電池1個で15時間しか持たなくなったんです。
そして、2004年:ワンダースワン終了へ。
バンダイは任天堂の携帯ゲーム機へ再び参入を果たします。
ワンダースワンシリーズの最終的な国内累計売上は約350万台でした。
これは任天堂以外の携帯ゲーム機としてはPSP、PSVITAに次ぐ史上3番目の売上という名機だったのです。

ラストエトワール