Wii

 

 

 

『Wii』(ウィー)は、任天堂が2006年12月2日に発売したニンテンドーゲームキューブの後継機に当たる据置型家庭用テレビゲーム機です。
敢えて高度な映像性能を抑え、本体サイズが高さ157mm×幅44mmの低価格で低消費電力・低発熱・小型化を実現しています。
ゲームソフトのメディアとしては任天堂独自の規格の12cm光ディスクが採用されていて、音楽CDやDVDメディアの再生はできないのでゲームを遊ぶことに特化したゲーム機。
それに加え、ゲームキューブ専用ソフトの互換機能を備えていて、GCの8cmディスクを読み込む事が可能となっています。GC専用ソフトのプレイにはGCコントローラーが必須で、ゲームのデータ保存にはGC専用メモリーカードが別で必要です。GCを持ってたユーザーも持っていなかった人も、GCの名作を楽しめるのは嬉しい仕様でした。

 

「Wii」は英語の「We」をイメージし、「家庭の誰もが楽しめる」というコンセプトを表し、「ii」は独特の形状のコントローラと、人々が遊ぶために集まる様子を表しているそうです。
ファミコンなどの古いゲーム機のゲームをインターネットからダウンロードできる「バーチャルコンソール」という夢のようなサービスのおかげで一台の機種で過去の名作ゲームを遊べるというスタイルを普及させました。(現在は、サービスが終了しています)
また、無線LAN機能、SDカードスロットを搭載しています。
Wiiでは本体内蔵の容量が512MBのフラッシュメモリに保存されます。
ゲーム中のセーブデータだけではなく、ダウンロードした『Wiiチャンネル』や『バーチャルコンソール』および『Wiiウェア』のソフトの保存、『Wii伝言板』に記録されたメッセージのデータの保存などにも利用されました。

 

一体感ゲームコントローラー『Wiiリモコン』が最大の特徴で、モーションセンサーによって振ったり、ひねったり、傾けたりして操作するという、直感的なゲームプレイを実現しました。
リモコンを正しく受信するには条件があり、センサーバーから1〜3m離れて、センサーバーとリモコンの間に遮断するような障害物を置かず、日光などの強い光が当たらないようにする必要があります。
性能的にはPlayStation3のような同世代の競合ハードに比べ大幅に見劣りしましたが、全く新しい専用コントローラーによる革新的ゲームスタイルのおかげで新しい遊び方の可能性を広げた名機です。
「ニンテンドー64」以来、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlay Stationに据え置きゲーム機のシェアを奪われていましたけど、新しい専用コントローラーによる革新的ゲームスタイルがライトユーザーにウケて第7世代(Wii、Xbox360、PlayStation3)において、日本を含む全世界でトップシェアを獲得しました。
現時点で、任天堂の据え置き機で最も普及した機種となっています。
国民的RPG作品である「ドラゴンクエスト」シリーズのオンラインゲームの第10作目『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族』も、Wiiが最初でした(現在はサービス終了)。

 

コントローラーを活かした数々の名作を産みだしましたが、後期にはテレビの高映像化が進んで広く普及したために他の同世代ハードに巻き替えされてしまいました。
依然としてPlayStation3の方がサードパーティーが多く、殺伐とした臨場感のある海外ゲームが大流行していたために、高い解像度と高機能を求めるユーザーが流れたものと考えられます。
コアユーザーは、作りこまれた正統派ゲームを好みますからね・・。
しかし、『ゼノブレイド』や『斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)』『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』などの神ゲームはもちろん、お馴染みの『マリオカートWii』『大乱闘スマッシュブラザーズX』『星のカービィ Wii』『ファイアーエムブレム 暁の女神』などの任天堂の人気シリーズがキラ星のごとくリリースされています。

 

 

ハードもソフトも安価で手に入るし・・・。
実は、今でもかなり遊べるゲーム機なんですよ。