PCエンジン

ファミコン初期のサードパーティーで、「桃太郎伝説」「ボンバーマン」「ロードランナー」「高橋名人の冒険島」といった名作を生み出してきた「ハドソン」が、当時のパソコン業界を牽引していた「NEC」と共同開発して1987年10月にNEC-HE(日本電気ホームエレクトロニクス)が発売した家庭用ゲーム機。
初代機、通称「白エンジン」と呼ばれています。
海外市場では、「TurboGrafx-16(ターボグラフィックス16)」の商品名で発売。
レトロゲーム時代において、ファミコンとメガドライブの三つ巴のシェア争いを繰り広げました。。
それまで家庭用ゲーム機ではファミコンにしか参入していなかった数々のサードパーティが、PCエンジンに数多く参入して任天堂ハードと共存できるほどの市場を作り上げています。
なお、PCエンジンCD-ROM2システムは、パーソナルコンピュータも含めた世界で初めてとなるCD-ROMを媒体として採用した家庭用ゲーム機でありコンピュータです。

 

ファミコンブーム最盛期の時代に、突如としてゲーム業界の雄である任天堂とセガとの間に割り込んだハイスペックハードでした。
ゲームソフトに「HuCARD」というICカード型のROMカートリッジを採用していて、1987年当時としては家庭用ゲーム機の常識を覆す高速・高性能な機体で驚かせてくれました。
シューティングゲームやアクションゲームなどの「アーケードゲームの移植」を、プログラムの工夫により擬似的ながらも見事に再現してみせ、ファミコンより再現度の高い移植ソフトが楽しめたのはスゴイことだったのです!
小さいボディで様々な「コア構想」という拡張性を想定して、数々の周辺機器ながら、「自分たちが欲しいものを自分たちの手で作り上げる」という目的と情熱を体現した名機。
任天堂のシェアを覆すには至りませんでしたが、新規ハードとしては一定の普及に成功して国内市場ではスーパーファミコンに次ぐ25%のシェアを獲得していました。

 

Huカードにはバックアップ機能がなかったため、初期のRPGを中心としたソフトはゲーム再開時にパスワード入力する必要がありました。
やがて天の声2やバックアップブースターなどの周辺機器が発売されて、複数タイトルのセーブ・バックアップデータを1台のユニットで管理出来るようになりました。(メモリーカードが大きい機械だったというイメージ)、ファミコンなどで採用されていたカートリッジ内蔵式のバッテリーバックアップと比べて大きな容量を確保することを可能にしています。
CD-ROM2が発売されると本体の機能として標準装備に。

 

コントローラーパッドは脱着式ですが、本体にはコントローラー端子が1つしか無いため、2人以上の同時プレイで遊ぶには別売りのマルチタップを購入して端子を増設する必要がありました。マルチタップは5人用の他に、3人用・2人用等、ゲームの用途に合わせて発売されています。
また、特徴として「RUNボタン」を押しながら「SELECTボタン」を押すことで、ゲームのリセットをする機能が基本的にソフト側に搭載されている仕様になっているのが斬新でした。

 

 

NEC-HEは、さほど表現規制に厳しくなかったようで、残虐表現や性表現がまかり通っていました。
NECアベニューにより、NECのPC-98シリーズのアダルトゲームの移植がある時期から移植されるようになり、脱衣麻雀やドラゴンナイトや同級生などの名作が一部規制され発売されました。
AVGやSLGの人気作で、「卒業 」「ときめきメモリアル」のようなギャルゲーと呼ばれるソフトが、ゲーム機で遊べるようになったのもPCエンジンからではないでしょうか。

 

後継機種は、「PC-FX」。
コナミがハドソンを吸収した際にPCエンジンの商標も持っていて、ファミコンミニから始まった各社のミニ筐体シリーズの流れで、コナミも令和元年の6月12日に「PCエンジンミニ」をリリースします。